当店のこだわりをご紹介致します。
一.鰻のこと
鰻は100%国内産の鰻(主に宮崎県産、鹿児島県産)にこだわり、九州の養鰻場より厳選致し仕入れております。
到着後、店舗内の地下約30mから汲み上げた伏流水にて泳がせます。その水脈は、清流日本一で名高くまた伊勢参宮の禊川とも言われる宮川の伏流水で、ここで1日~2日ゆったりと鰻を休ませます。こうすることにより、余分な臭みを抜き、良い具合に締まった、いわば最良の状態「千代幸ブランドの鰻」に仕上げ、これを毎朝捌きます。
二.タレのこと
醤油は超特選濃口醤油(JIS規格で特級の中でも最高ランク)のみを使用し、味醂は長期熟成された深みのある味醂をベースに、無添加は無論の上、安心安全な調味料で丁寧に仕込んだ手作りのタレを使用しております。
鰻に付けられたタレが炭火で地焼きされることで、味が凝縮されることを見越して、ちょうどよいコクと旨みになるよう絶妙な加減で仕上げられた、開店以来受け継がれる千代幸ブレンドの特製タレです。
三.炭・調理法のこと
紀州備長炭を毎朝種火からおこし、15分ほどじっくり地焼き。
炭に落ちたタレや鰻の脂が舞い上がり、燻煙効果で地焼きならではの芳醇な炭の香りをまとった鰻が楽しめます。また、備長炭による遠赤外線効果により、鰻を芯からじっくり温めることで、水分と脂を落としすぎず、ふっくらとジューシーに焼き上がります。同時に、表面に香ばしい焼き目をつけて旨みを閉じ込めるため、火力を調整するよう炭の配置や団扇での扇ぎ方も熟練の技が光ります。
日々1つ1つの鰻の状態と向き合いながら、真心込めて焼き上げています。
四.お米のこと
伊勢平野でも評判の米どころである、地元の明和町下御糸産のコシヒカリ厳選米を使用。
粒が大きめで、粘りが強く、旨みと甘みのバランスがほどよい、鰻やタレとの相性が抜群のお米です。
常時13℃の冷蔵保存で品質保持したお米を毎朝必要に応じた量を自家精米致し、ガス釜で炊き上げております。
五.伊勢芋のこと
多気町の一部地域で収穫される長芋の一種「伊勢芋」。他に類をみない程の粘り気と、優しい味わいが特徴で、また連作の出来ないことから栽培にも手間のかかる芋です。当店ではこの伊勢芋を100%使用し、旨味だしでのばした物をとろろとしてお召し上がり戴いております。
アミラーゼ、ルチン、カリウム、水溶性食物繊維など美容と健康によい栄養素を多く含んだ消化のよい伊勢芋を、ぜひ鰻と合わせて提供したいという思いから仕入れています。
六.器のこと
お重・お椀・お膳には木曽平沢の木曽漆器を使用。また、小鉢等には、個性的なデザインでありながらどこか温かみのある大分県の民陶・御鹿田(おんたやき)を使用しています。地元三重の伊賀焼もあり、作家作品はもちろん、店主自ら作陶した器も使用しています。自然素材の鰻料理の魅力が伝わるよう、器にもこだわっております。
七.店内・庭のこと
テーブル席、座敷、貸切個室、カウンターを完備。それぞれのシーンに合った席で、鰻料理が愉しめます。テーブル席の床にさりげなくはめ込まれたステンドグラスや、「う」とデザインされた鋳物を継ぎ目に使用した木製テーブルなど、随所に店主の遊び心が垣間見えます。
庭は、地下30mから汲み上げた宮川の伏流水が流れる手作りの水盤や、夏には上部より噴射するミストなど、草木に覆われた庭全体を清らかな水が包みこむ癒しの空間。清々しい空気で料理を美味しく味わってほしいという店主の心意気です。
コンセプト
当店のコンセプトをご紹介致します。
店名の由来
それはかつて大阪春場所で来阪中の親方・元千代の富士に、好物であったすっぽん料理を幾度となく振る舞った御縁で親交がありました。後に店主が開業するにあたり、屋号の考案をお願い致し命名して戴いた次第です。
「千代幸」とは、“永久の幸い”という意味。
ハレの日や縁起を担ぎたい日は元より、平素からお客様に寄り添えるようなお店として末永く愛されるようにという願いが込められています。
想いをロゴに
お持ち帰り用の包装紙には月と星で”う”をデザインし、周りは「うなきをたへて ちからかちて へたをきなう(鰻を食べて 力勝ちて 下手補う)」という回分になっております。
ビタミン、コラーゲン、ミネラルなど栄養豊富な鰻を食べて戴き、スタミナがつき元気になってもらいたい。力がみなぎりあらゆる困難を無難に・・・成るが良き様にと。お客様の御健康と幸せを願う気持ちが表現されております。
プロフィール
店主 泉 幸一朗
- 1967年
- 伊勢市生まれ。
- 1986年
- 大阪の辻調理師専門学校へ入学。
- 1987年
- 大阪吉兆へ入社。
- 1999年
- 伊勢へ帰郷し「千代幸」をオープン。
店主ご挨拶
千代幸ホームページをご覧戴きありがとうございます。
昔ながらに鰻屋が多い街であります地元伊勢は、伊勢神宮内宮の御手洗川(五十鈴川)のほとり、神宮神田のある楠部町字尾崎に生まれました。
幼少期より慣れ親しんだ鰻の蒲焼は、日本料理の大切な食文化の一つだと考えます。この単純で素朴な調理法ですが、追求すればそれは奥が深く、まだまだ勉強の途中です。串打ち三年、捌き(さき)八年、焼きは一生と謳われます。少しずつではありますが、日々精進致します。
さらには蒲焼のみならず、鰻という旨味の強い魚、一つの食材としての持ち味を生かした料理もお楽しみいただいております。
ご縁を頂戴できますことを心よりお待ち申し上げます。
どうぞ美味しく伝わりますように。
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